Jリーガーの成長曲線
ELランニングとはExceed Limit、つまりその選手の限界を超える走力を身につけるためのランニングトレーニングを意味しています。サッカー選手から見ると“走りの専門家”のような大学駅伝を走っていたトレーナー陣がメニュー提案をし、実際にランニングトレーニングをリードします。異次元の走りを目前にすると選手たちはポテンシャルを解放し自分の限界を超えて駆け抜けていきます。シーズンオフに2週間から3週間の合宿形式で有志のプロサッカー選手が走力の底上げを図っています。
メニュー
・1500mタイムトライアル(4’30″”以内):
ポテンシャル測定
・LSD(Long Slow Distance)120分(6’00″”/km):
有酸素ベース構築のための20km走をワラーチで実施することにより潜在的な筋拘縮を顕在化させる
・200mインターバル:
スピード強化
・8000m閾値走
(4’00″”/km⇨3’20″”/km):
VO2Max増量のための最高強度トレーニング
・Fartlek(1000m3’30″”x10本):
サッカーのゲームでパフォーマンス発揮するための耐乳酸能力強化
・トレイルランニング30km:
大自然の中を不整地や急勾配などあらゆる条件に対応する総仕上げのランニング
GARMINの紹介と利用方法
GARMINとはデータ収集、管理に非常に長けているスマートウォッチです。
体調やランニングのデータを管理、分析。選手の体感も合わせてアドバイスでき体調管理、体質改善、パフォーマンスアップに繋げます。
推奨モデル:Fore Athlete 245以上
主な項目
・心拍数
日々の心拍数は体調管理とランニング能力の分析にとても重要です。
安静時心拍数は毎日の体調やランニング能力の指標になります。
ランニングやゲーム時の心拍数の推移は、走り方やパフォーマンスに大きく関わります。
・VO2MAX(最大酸素摂取量)
1分間に取り込むことができる最大酸素量のことです。ランニング能力の指標としています。代表クラスの選手なら65ml/kg/分はほしいところです。
その他、ランニング時の平均ストライドやピッチ、ストレスレベル、BodyBattery、睡眠スコアなど体感とマッチしたデータを駆使してサポート。
・コネクト機能
GARMINコネクトによってトレーナーのが選手の身体状況、トレーニング内容やVO2MAXを確認することができます。この機能は他のスマートウォッチにはないものが多く、上記のデータ分析に役立ちます。
マフェトン理論の実践とワラーチランニング
糖質代謝と脂質代謝。この2つのエネルギー代謝をいかに効率的に行うかが、90分のゲームにおいて選手たちが存分に自分自身を表現する鍵になります。糖質代謝に傾いている現代人のエネルギー代謝をたった2週間の実践で人がもつ本来のハイブリッド型エネルギー代謝に戻してくれるのがマフェトン理論です。マフェトン理論を実践すると有酸素ベースが向上し脂質代謝が優位になります。
もう一つの鍵が「足」です。育成年代からスパイクを履いてプレーしてきた選手たちの「足」は顕著に崩れています。「足」こそ土台です。土台が崩れた體の重心がどうなるか想像してみてください。サッカー選手の立位姿勢を見れば体軸の崩れは一目瞭然です。選手たちは崩れた体軸で体幹トレーニングや過度に斤量を持つ筋肉トレーニングを懸命に努力することで筋拘縮の蓄積をさらに亢進させて大怪我の原因をつくっているのは何とも皮肉な話です。我々は人類が歴史上最も長く経験してきた裸足生活に着想し、“足の再生”を本質からサポートします。その第一歩が「ワラーチ」です。メキシコの高山に住む“走る民族”タラフマラ族、通称ララムリがはくサンダルがワラーチです。ワラーチは、日本人が古くから履いていた草鞋がベースになっているという説もあります。普段からワラーチを履くことで、ワラーチでスロージョグをすることで、足趾が動くようになり土踏まずが蘇ってきます。
スプリントドリル
サッカー選手が苦手とするのが30m以上のスプリントです。幼少期から徒競走が速かった選手が天性の才能だけで育成年代を過ごしています。中学生ころから陸上部の選手たちに短距離走で負け始めますがこれはスプリントに基礎があり、それを習得するかしないかの違いでしょう。
陸上短距離選手が実践する基礎的なドリルと、サッカー選手向けに開発されたタニラダーをミックスした独自のスプリントドリルを指導します。プロサッカー選手も1日20分ほどのスプリントドリルを週2回ほどやると1ヶ月程度の継続でも確実に最高速が上がります。